公開前から色んな意味で話題になっている映画『THE FIRST SLAM DUNK』が本日から全国公開となった。原作漫画の連載当時、小学生だった私はまさにスラムダンク直撃世代。作品に対する思い入れはそれなりに強い。

しかしながら、この作品はあまりにも熱烈なファンが多すぎることで知られている。私みたいなモンが上手に劇場版をレポートできるだろうか? 正直あまり気が乗らない。が、それでも観るしかないのだろう。なぜなら私は……

・バスケ部なんだ

そう。実は私、スラムダンクに影響されてバスケ部に入部したクチなのだ。それも「全くの素人が高1でバスケを始める」という正真正銘の “花道パターン” ……むしろ「絶対に高1まではバスケをやらない」と決めていたほどなのである。

私の人生はスラムダンクによって少し変わった。そんなワケなのでファンの皆さん、私が劇場版について多少の見解を述べること、温かく聞き流していただけると幸いです。さて初回上映を鑑賞するため、まだ薄暗い中を新宿へ向かう。

午前7時前にも関わらず、集まったファンたちの「楽しみでたまらん」といった会話がロビーのあちこちから聞こえる。この1館だけで1日に27回も上映するってマジスゲェな。


・ネタバレ絶対に厳禁

そして初回上映の終了後……客席の一部からは拍手が起こった。泣いている客、怒涛のごとくツレに感想を語る客、黙ってスクリーンを見つめる客など様々。私はといえば、茫然自失のあまり、とりあえずポップコーンを食べていた。

なお上演前は「うまく感想を言えるかしら」と不安を感じていたが、意外にも自信を持って皆さんにお伝えすることができそうだ。なぜなら本作を観た人が感じる想いは、以下の一言に集約されると確信を持てたから。その一言とは……


「死ぬほどビックリした」


当たり前だがスラムダンクの原作は20年以上前に完結しており、ほぼ全ての客は事前に原作を読んでいることが予想される。要するに劇場版は、元々「結末が知りたい」といった類の作品ではなかったはずなのだ。

その映画にまさか ”超ビックリさせられる” とは、果たして誰が予想しただろう? これ以上言えないことだけは確かなので、これから鑑賞予定の方は、うっかり情報を得てしまう前に映画館へ急いだほうがいい。マジで。


・少しだけネタバレ

「何にビックリしたか」は絶対に言わないことをお約束したうえで、ここからほんの少しネタバレ要素を含む個人的な感想をお伝えする。何も知りたくない方はタブを閉じていただけると幸いだ。

まず世間をザワつかせていた『声優交代問題』について。個人的には「内容にビックリしすぎて声を気にする余裕もなかった」というのが正直なところ。もちろん声優さんに強いこだわりのある方や、この騒動が起こったこと自体に不快感がある方はどうしようもないのだが、「普通にテレビ版を観ていた」程度の方なら、さほど違和感なく楽しめるのではないだろうか。

それから「原作をアニメ化しただけなのか」という疑問に関しては、実際のところ “原作半分:オリジナルストーリー半分” といった感じであった。 ”原作に描かれていないストーリーが知りたい派” の人は絶対に確実に観ることをオススメする。

ただしオリジナルストーリーを追加した代償として、かなり大胆にカットされたシーンも多く存在する。私などは「うまいことカットしたな」と感心したが、 ”原作を変えないでほしい派” や ”つづきなんて知りたくない派” の人はショックを受ける可能性があり慎重に行動してほしい。

”原作を読んだことがない人” は……物語を理解することはできると思うが、それほど楽しめないかもしれない。先述した「ビックリする展開」も、初見の人には何のこっちゃ分からないだろう。基本的には元々のファン向けと考えておくべし。

……ふぅ。「ビックリした」という気持ちが強すぎて細かいことを考える余裕がなかったので、オリジナルストーリーについては後日改めて鑑賞してみようと思う。ひとつだけ欲を言うとすれば「ラストシーンに言い知れぬもの寂しさを感じた」というところだろうか。

個人的には「あそこまで描いてしまわれましたか」という感情を抱いたのだが……しかし劇場版の脚本は原作者たる井上先生。原作者が作ったものに文句などつけられるはずもないだろう。続編への期待を匂わせてくだすったのだと、前向きにとらえてゆきたい。

さて、そろそろ帰ろうと横を見ると……涙ぐんでいる原田記者の姿が。

実は彼も、かつてスラムダンクの影響でバスケを始めたクチ。ペラペラと映画の感想を語っている様子から、よほど感動したことが伝わってくる。スラムダンクって本当、色んな人の人生に影響を与えたんだな〜。

熱烈なファンには刺激が強すぎるかもしれない『THE FIRST SLAM DUNK』は今日から全国公開。「観ようかどうしようか」と迷っている人は絶対に観たほうがいいと断言する。ビックリするから、マジで!!!!

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.





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