2022年軍事力ランキング

 2006年から世界の軍事力を独自の分析でランキングしているグローバル・ファイヤ―パワー(GFP)が2022年のランキングを発表した。それによると、フィリピンは140カ国中51位だった。また、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国では9カ国が対象となっているが、フィリピンは7位と低迷している。

 GFPによるとランキングは陸、海、空における各国の戦闘能力に基づくもので、50項目以上の軍事データを分析し決定されるという。2022年ランキングで比のパワーインデックスは0.8076だった。パワーインデックスとはGFPが独自に完成させた数値で軍事力に関する各項目のデータを総合的に計算し導き出される。数値は小さいほど軍事力が高いことを示し0.0000は完璧な軍事力を表すが、現実的には達成されないとしている。また、パワーインデックスに核兵器の戦闘能力は含まれていないという。

 この発表を受けてインクワイアラー電子版は比の各項目の軍事データを検証し掲載。それによると25位以内にランクされた高評価項目としては、GFPが110,818,325人と算出した総人口が13位、戦闘要員や労働力などのマンパワー15位、兵役対象及び後方支援対象人口14位、兵役年齢到達人数12位、予備役対象人数22位、輸送機の保有数及び機種数19位、特殊任務隊(高度な技術を用いた機器を搭載した航空機で任務を遂行)23位、フリゲート艦15位、コルベット艦(フリゲート艦よりも小型の軍艦)15位、巡視艇17位、労働力(GFP推計41,533,000人)、徴用可能な商船11位、主要港16位、道路25位、空港23位となっている。

 一方、低い評価だったのが戦闘機及び爆撃機、タンカー及び空中給油機、自走式多連装ロケット砲、航空母艦、ヘリ搭載母艦、駆逐艦、潜水艦、掃海艦がすべて最下位の140位。また、GFPのデータでは77路線とされる鉄道が118位、他の23項目は27〜101位の中位にランクされた。

 比の総人口は国連の最新データで19日現在111,838,951人となっておりGFPの算出とは若干異なるが、いずれにしても兵力や後方支援、労働力など比ならではの人口ボーナスによって高評価を得ている項目が目立つ。また海洋国家らしくフリゲート艦やコルベット艦、巡視艇など比較的小回りの利く海上防衛部隊も高く評価されている。

 GFPのホームページでは各国ごとの各項目別データが見られ、また2カ国間のデータを比較することも可能。比と日本を比べてみるとパワーインデックスは51位の比0.8076に対して日本は5位で0.1195。国防予算は比が43億9000万ドルで45位、日本は7位で474億8274万ドル、これも大きな差がある。ほとんどの項目で日本が比より上位にあるが、兵役年齢到達人数が比の199万4730人と12位に対し、日本が112万2186人と19位、比が上位にきている。

 ランキングの上位10カ国はアメリカ、ロシア、中国、インド、日本、韓国、フランス、イギリス、パキスタン、ブラジルの順で2020年の順位と比べると9位のパキスタンと10位のブラジルが入れ替わった。パワーインデックスの数値を見るとアメリカ、ロシア、中国の軍事力が突出していることが分かる。(渡辺誠)





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