38歳の国枝は今季、グランドスラムの「全豪オープン」「全仏オープン」「ウィンブルドン」を含む6大会でタイトルを獲得。そして「ウィンブルドン」を初めて制したことにより、生涯ゴールデンスラムという偉業を成し遂げた。そんな好調の国枝は、「楽天ジャパンオープン」の初戦を6-0、6-0で圧勝すると、続く2回戦も世界ランキング6位の三木拓也(日本/トヨタ自動車)を相手にストレートで勝利を収めた。

決勝で国枝と対峙する16歳の小田は、今年4月にプロ転向を果たすと、約1ヶ月後に行われた「全仏オープン」でベスト4入り。さらに7月には「スイス・オープン」で、今季初タイトルを掴んだ。「楽天ジャパンオープン」では初戦こそフルセットの接戦となったものの、準決勝では世界56位の髙野頌吾(日本/かんぽ生命)を6-0、6-0で下した。小田は国枝と今年の1月に初対戦し、6-7(2)、6-7(1)で敗戦。その後2度顔合わせするも、やはりセットを奪えずに敗れている。4度目の対戦となる「楽天ジャパンオープン」の決勝では、国枝が連勝を伸ばしタイトルを防衛するのか、小田が母国でレジェンドから初勝利を掴み今季2冠目となるのか目が離せない。試合はセンターコートである有明コロシアムの第3試合に行われる。

センターコートで2時から開始予定の第1試合では、第4シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)とアジア勢で唯一残った世界120位のクォン・スンウ(韓国)が激突。ここまで1セットも落とさずに勝ち上がってきたティアフォーは、準々決勝で世界33位のミオミル・キツマノビッチ(セルビア)に6-0、6-4とベーグルをお見舞いして快勝。対するクォンは1回戦をストレート、2回戦をフルセットで勝利し、準々決勝では世界68位のペドロ・マルチネス(スペイン)を相手に6-3、6-0とこちらもベーグルをくらわせてベスト4入りを果たした。ティアフォーとクォンは過去1度対戦しており、偶然にもその舞台は日本だった。昨年の「東京オリンピック」1回戦で初顔合わせした際は、ティアフォーが6-3、6-2で快勝している。

続く第2試合では、第3シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)と第7シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)が決勝進出をかけて争う。フリッツは先週の「ATP250 ソウル」出場前に新型コロナウイルス陽性となり韓国で1週間の隔離を余儀なくされた。ほぼぶっつけ本番な状態で「楽天ジャパンオープン」に登場したフリッツは、1回戦と2回戦でフルセットの戦いを強いられたが、準々決勝では第5シードのニック・キリオス(オーストラリア)がひざの負傷により棄権したことで、不戦勝で準決勝へと駒を進めた。一方のシャポバロフは、1回戦と2回戦では相手に1度もブレークチャンスを与えずに快勝。準々決勝では第9シードのボルナ・チョリッチ(クロアチア)に1度ブレークを許すが、それでも6-4、6-3で勝利し、強さを見せつけた。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「楽天ジャパンオープン」での国枝
(Photo by WOWOWテニスワールド)



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