コンテンツとECのプラットフォーム融合でライブコマースに注目集まる
W11は10月20日~11月11日に実施された。12日00:00に終了したが、例年と異なり、どのプラットフォームも総販売実額は非公表。これまでの各プラットフォームからの発表によると、TMALLは店舗と連携して消費者の信頼を得ることに重点を置いているのに対して、JDは「リアル経済」をキーワードとして強調している。
TikTokを代表とするコンテンツプラットフォームとECプラットフォームの融合により、ライブコマースがさらに注目を集めた。トランスコスモスチャイナはTP企業(タオバオプロバイダーの略称)として、従来のEC運営サービスに加え、TMALL、JD、Douyin、WeChatなど、多くのプラットフォームで動画コンテンツ制作やショップライブ配信などのサービスを提供した。
また、顧客企業の各プラットフォームにおける売上拡大のために、異なるプラットフォームでのプロモーション規則を正確に把握し、ブランドごとのポジショニング・セグメンテーションと合わせ、ショートムービーとライブ配信を活用したマーケティング施策を実施した。
ダブルイレブン期間のTMALL「BANDAI公式旗艦店」公式ホームページのメイン画像
BANDAはMALL「おもちゃ・グッズ」部門でGMV第2位
トランスコスモスチャイナがECサービスを提供しているBANDAI(TMALL「BANDAI公式旗艦店」)では、限定品や福袋の販売など、おもちゃ・フィギュア愛好者に向けた一連のマーチャンダイジング戦略により、MALL「おもちゃ・グッズ」部門でGMV第2位を獲得した。
W11期間はメタバースの概念を用い、家電ブランドにシーン構築からバーチャルヒューマンのキャラクターデザインまでのワンストップサービスを提供。また、バーチャルとリアルを融合した技術を使い、視覚的な美しさと先進的な技術を兼ね備えたメタバース新製品発表会のライブ配信をJDとTMALL両方のプラットフォームで行った。結果として、実際のEC店舗への流入は、新製品発表会前と比べ、約3.3倍まで増加した。
トランスコスモスチャイナは、今後もデジタルインテリジェンスを活用し、ブランドが高価値の顧客層のニーズをつかみ、クラウドアセットやブランドボイスの変換効率を高めながら、売上拡大を実現するための支援を行っていきたい考えを示している。